コラム Column

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?多様化する消費者ニーズと成功事例を紹介

●日本国内のDX推進事例

dx推進事例

ここでは日本国内のDX推進事例をご紹介します。

リアル店舗をデジタル革新:ワコール

日本を代表する下着メーカーであるワコールは、2019年よりデジタルテクノロジーを活用した新たな接客サービス「3D smart & try(スマート アンド トライ)」をスタートさせました。

衣料品業界の中では、売上に対するECの比率が高いワコールですが、これまで築き上げてきたリアル店舗における接客も重視。その結果、「リアル店舗をデジタルで革新し、ECと連携する」方針が生まれました。

そうしたワコールの戦略を実現するのが、3DスキャナとAIを組み合わせた接客サービス「3D smart & try」です。現在、東急プラザ表参道原宿の店舗に常設されています。店舗を訪れた顧客は3Dスキャナで自分自身の体型を測定し、接客ノウハウを学習したAIの接客を受けて、自分自身に最適な下着を選ぶことができるのです。

ここで測定したデータはECでも生かせるため、ワコールの顧客はパーソナライズされた最上の購買体験をいつでも受けられます。また、リアル店舗ゆえに人のスタッフに相談するという従来通りの買い物も行えるのが特徴です。

DXにより顧客に新たな価値をもたらしたワコール。「3D smart & try」稼働以来、コロナ禍にも関わらず多くの顧客が店舗を訪れるなど大成功を収めています。

<参考>
https://news.mynavi.jp/itsearch/article/solution/5280
https://news.mynavi.jp/article/20190418-811053/

レジなし店舗:ローソン

全国にコンビニエンスストアを展開するローソンは2020年2月、レジなし店舗「ローソンGO」の実証実験を行いました。ローソンGOは生体認証で入店し、商品を手にしてそのまま退店すれば自動的に決済が行われるという仕組みを導入した店舗です。

あくまでも実証実験ではありますが、ローソンGOの取り組みの結果、レジ待ちが嫌で入店しなかった顧客の呼び込みに寄与し、省人化によるコストダウンといった効果が得られたようです。

ローソンGOの成功ポイントは、前段でも述べたように「課題解決を目的においたこと」です。もし、生体認証やキャッシュレス決済といったテクノロジーを使うこと自体を目的にした場合、結果的に顧客や店舗の課題につながらず、曖昧な取り組みになっていた可能性もあります。

まず現場における課題を抽出し、その課題の解決にテクノロジーでどう取り組むのかという姿勢が重要なのです。

<参考>
https://news.mynavi.jp/itsearch/article/solution/5567

寿司皿でデータ収集:スシロー

回転寿司チェーンとして業界最大手のスシローも、DXを推進しビジネスの変革に成功した企業です。

同社の取り組みとしてユニークなのは、寿司皿の裏にICチップが取り付けられていること。このICチップで商品の売れ行きやレーンを走った距離などを管理しており、ロスの軽減や商品企画に生かすためのデータ収集などに役立てているのです。

また、同社はデータ活用やアプリによる予約システムなど、ITによる効率化を長年行ってきました。現在、同社は新宿や渋谷などに都市型店舗と呼ばれる店舗を展開しており、これまでのノウハウを最大限に活用した非接触型の顧客体験を構築しています。

<参考>
https://news.mynavi.jp/itsearch/article/solution/2304