コラム Column

【ウェビナーレポート前編】決済DXで広がる新しいビジネスと顧客体験
~金融と非金融の融合~

●セッション1.デジタル口座で実現するいち早い金融サービスへの参画

本セッションでは、『非金融事業者』 、すなわち金融機関以外の事業者が金融サービスに参画するために知っておきたい市場環境や、求められるサービス像について解説しました。

金融市場を取り巻く環境の変化と今後求められる金融サービス像

PEST分析""

現在の金融市場やFintechサービスを取り巻く環境には「世の中の流れ」と「規制見直し」が大きく影響しています。

まず世の中の大きな流れとして、金融サービスに限らずニーズの多様化によって個人へのマーケティングが行われ、基調講演で高木准教授が解説した「個別最適化」などが推進されることで、個人のニーズに即したサービスが登場していることが挙げられます。

金融分野では、2018年に経済産業省が「キャッシュレス・ビジョン」を掲げ、国策としてキャッシュレスが推進されました。コロナ禍で生活用式が一変しECサイトの利用増や感染予防としての非現金利用者増も相まって、キャッシュレス推進を後押ししました。さらには改正資金決済法や割賦販売法の一部改正など金融サービスを巡る規制の見直しも進んでいます 。

このような動きにより、これまで十分に金融サービスを受けることができなかった若年層や高齢者層といったターゲットを取り込む金融サービスなど、誰もが必要な金融サービスにアクセスができる「金融包摂の時代」に入っています。

今後はマス向けの金融サービスから、よりユーザー一人ひとりに合ったサービスが求められていくと予測しています。これまで「自分に合った金融サービス」を意識する事なく、多少の不便を感じながらもマス向けに展開された金融サービスを選択していたユーザーが、今後は自分のニーズに合う金融サービスを選択していく と考えられます。
例をあげると、アルバイトをしている若年層向けの給料日前に気軽にデジタルマネーで給与を受け取れる前払いサービスや、ECサイトで買い物をする若年層向けのショッピングに特化したライトなクレジットカードなどです。従前は、重厚長大なシステムが必要とされ、マス向けでないとマネタイズが難しかった金融サービスですが、先ほど述べた法改正や、テクノロジーの進展により、今後は細かなユーザーのニーズに合わせた金融サービスの提供も可能となります。

●「TISデジタルバンク構想」とは

デジタルバンク構想とは
この流れに対応し、TISでは金融事業に踏み出そうと検討している非金融事業者向けに、既存の顧客資源を活かして金融ビジネスに参画する3ステップの戦略を提案しています。

ステップ1,ハウスマネーの導入
自社のみで利用できるハウスマネーを導入するのがステップ1です。自社サービスの顧客IDとこれまで金融サービスが担っていた支払い部分をハウスマネーでシームレスに繋ぎます。

ステップ2,国際ブランドプリペイドの付与
VisaやMastercardなどの国際ブランドをハウスマネーに付与することで、自社以外でも利用ができるようになり、金融の収益化を図れます。

ステップ3,金融機能の拡充
融資などの他の金融機能を拡充していくことで更なる収益化を目指します。自社のIDと決済が紐づく口座を外部のサービスと繋げることで、他のサービスへの送客も可能です。

TISのデジタルバンクサービスでは、決済に利用できるデジタル口座を中核にさまざまな機能を自由に組み合わせ、多種多様なニーズに応えるさまざまな商品性を実現できます。例えばデジタル口座の残高管理と与信機能を組み合わせた簡易的なクレジットカードの実現や、給与ネットワークと接続することで給与をデジタル口座に支払うといったサービスが考えられます。

●金融事業へとファーストステップを踏み出すには

サービスのご紹介
非金融事業者が金融事業へ進出するファーストステップは、国際ブランドプリペイドの導入です。TISでは、API型ブランドプリペイドプロセッシングサービスで、国際ブランドプリペイドのカードの発行・運営に必要な機能をワンストップで提供しています。多く のカード発行会社が採用していることから安定しており、API型での提供によってコストを抑制できるのが特徴です。事業者は「早く」「安く」国際ブランドプリペイドの発行準備が進められます。

TISは、事業者のデジタル口座を活用した素早い金融サービスへの参画をサポートし、またそれを通じてデジタルトランスフォーメーション(DX)に対応することで、今後も社会に貢献していきたいと考えています。

※講演資料
講演資料DL

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