株式会社パルコ様

PAYCIERGE(ペイシェルジュ)ソリューション お客さまの声

QR決済ゲートウェイサービスでテナント管理の簡素化を実現。

株式会社パルコ様

複合商業施設で多くのテナントを抱えるディベロッパーが店舗にコード決済を導入する場合、テナントの同意や技術的な問題、コスト、コード決済事業者との調整など、さまざまな課題と向き合うことになります。
今回は、稼働まで4ヶ月というスピードでコード決済導入を実現した株式会社パルコのご担当者に、導入の経緯や、課題、それをどう解決したのかについてお話を伺いました。

PAYCIERGE(ペイシェルジュ)のソリューション

加盟店向けQR決済ゲートウェイサービス

QRコード決済サービス

加盟店向けQR決済ゲートウェイサービスは、国内外のWalletサービスのQR決済システムを迅速かつ低コストで構築できるサービスです。中国のFintech(フィンテック)企業CardInfoLink(CIL)と資本・業務提携し、実績のあるQR決済ソリューションを日本・中国・東南アジアで展開。顧客ブランドの競争力向上、マルチブランド対応による加盟店囲い込み、システム改修・保守のコストダウン等に貢献します。

株式会社パルコ

執行役 営業政策部担当 宇都宮 誠樹氏(左)
営業政策部 業務課長山口 豪氏(右)

 PARCOは1969 年の池袋PARCO誕生以来、ファッションを中心に、音楽、アート、演劇など、様々なカルチャーを積極的に発信しています。50周年を迎えた2019年11月、「世界へ発信する唯一無二の次世代型商業施設」をコンセプトに新生・渋谷PARCOがオープンしました。

この次世代の旗艦店で、ニーズを満たすのではなく、ニーズを創造し、新しい消費や価値観を提案することを目指します。イタリア語で公園を意味するPARCO は、その名の通り「人々が集い、時間と空間を共有し、楽しんだりくつろいだりする場(空間)」であり続けます。  

[事業内容]商業施設の開発・運営、エンタテインメント事業 他

海外勤務の経験から、コード決済の必要性をかなり前から感じていました。

-コード決済導入を決めた経緯を教えてください。

実は2017年から、一部テナントでコード決済を導入したいという要望はありました。当時はPayPay や楽天ペイなど国内通信キャリアによるコード決済が始まる前ですが、海外勤務の経験から、その必要性と可能性を肌で感じていて、担当部署外から「PARCOはコード決済を早く導入すべきだ」と口を出していました(笑)。2018 年にはコード決済導入のプロジェクトが立ち上がりました。ご存知のように年末から大手コード決済事業者のキャンペーンが盛り上がりを見せて、利用者が急増し、これもPARCOのコード決済導入を推し進める契機となったのは間違いありません。また、PARCOは2019 年に50周年を迎え、旗艦店の渋谷PARCOのオープンも控えていたので、それまでには稼働を始めたいと思っていました。

最初の課題は、自社の希望するシステムを使いたいテナントの理解を得ること。

-導入には、どんな課題を想定していましたか?

もちろんコストや導入期間の課題もありますが、それよりも自社で希望するシステムのあるテナントの理解を得ることや、複数のコード決済事業者と、交渉や調整を円滑に進めることが課題でした。また、現在8つの事業者のコード決済がありますが、法改正ですべての決済事業者に対してオーナー情報の審査を出さなければならなくなりました。定期的に各事業者に情報を送信する必要もあります。これだけのテナントがありますから、そうした審査業務の負荷は非常に大きく、決済事業者に送る情報の入力作業は担当部署の大きな負担となります。これを解消して、テナントの管理を簡素化することは、今回の決済ゲートウェイ導入における大きな目標でした。

審査業務の負荷を軽減する決済ゲートウェイを開発できる相手が必要でした。

-決済ゲートウェイでどう業務の負荷を軽減するか、それが今回の業者の選考のポイントですか?

その通りです。当時それを実践できる決済ゲートウェイは存在しなかったので、一緒に開発できるところを探していました。もちろんコード決済の確実な運用は前提ですが、私たちがその点を重視したのは間違いありません。TISをパートナーに選んだのは、事業規模や開発力などの総合判断もありますが、私たちの話を聞いて、希望に応えるシステムを一緒に作り上げてくれる、そんな期待と信頼感があったと思います。

QR決済ゲートウェイに、加盟店管理と審査システムを追加。

-課題にはどのようにアプローチしましたか。

PARCOの導入を待たずにコード決済を始めたいテナントには、丁寧に説明して、理解を求めました。今回導入したTISの「加盟店向けQR 決済ゲートウェイ」は、お客様がどのQRコードを使っても、自動的に決済事業者を判断するユーザーメリットの高いシステムです。売り場もQRコードを区別する必要がなく、その利便性からテナントの理解を得ることができました。我々もTISの企業規模や金融システムに携わっている実績に信頼感を持っていたので、安心してテナントに説明することができました。また、テナント審査の業務負荷を軽減するため、審査のフォーマットを統一し、一度にすべてのコード決済事業者にオーナー情報を提出できる「審査システム」を追加しました。実際、この調整が大変で、設定したフォーマットを各事業者が受けられるのかどうか、交渉と調整の繰り返しでした。本当にひとつのフォーマットですべての審査に飛ばせるのか、そこが私たちが一番気にしていた部分ですが、TISの営業担当が決済事業者とのすべての交渉に同席して、粘り強く調整を行い、実現することができました。決済事業者とのつながりが深いTIS だから、任せることができたと思います。

話を聞いて開発を進める柔軟性と、短期間で要望を仕上げる馬力がある。

-今回のパートナーとして選んだTISについてどう評価していますか。

TIS を選んだ理由のひとつとして、TISにはこちらの要望をしっかり聞き、話し合いながら意向に沿って開発を進められる柔軟性があると思います。一方で4か月という短期間できっちりと仕上げる馬力もあり、その推進力には感心しました。実際、開発が追い込みに入ると、営業担当と上司自ら率先して推進いただき、パワーを感じました(笑)。今回の導入には審査の業務負荷の軽減という目的もありましたが、その達成は、コード決済事業者といかに円滑に壁をクリアしていけるかがポイントだと思っていたので、その意味ではかなり助けられたと思います。

全国のPARCOで、人々が集い楽しめる商業空間づくりを実践します。

-売り場でコード決済の運用が始まりましたが導入後の感想をお聞かせいただけますか。

売り場でも、コード決済事業者への審査業務でも大きなトラブルはなく、思っていた以上にスムーズに進んだ印象です。本当にシンプルなシステムなので、お客様にも、売り場のスタッフにも使い勝手が良く、テナントからは何も不満は出ていません。PARCO へのコード決済の導入は、できるだけ早く行う必要がありました。この短期間で導入できたのは、TIS の協力があってこそだと思います。夏にはPARCO 全店舗への導入が完了する予定です。テナントによる独自のキャンペーンもいくつか進んでいるようですが、私たちも、お客様がPARCOに行きたくなるようなキャンペーンを、積極的に仕掛けていこうと思います。

取材日/

PAYCIERGE(ペイシェルジュ)のソリューション

加盟店向けQR決済ゲートウェイサービス

QRコード決済サービス

加盟店向けQR決済ゲートウェイサービスは、国内外のWalletサービスのQR決済システムを迅速かつ低コストで構築できるサービスです。中国のFintech(フィンテック)企業CardInfoLink(CIL)と資本・業務提携し、実績のあるQR決済ソリューションを日本・中国・東南アジアで展開。顧客ブランドの競争力向上、マルチブランド対応による加盟店囲い込み、システム改修・保守のコストダウン等に貢献します。