コラム Column

モバイル決済のその先へ:Beyond Payment
〜 スマートキー、スマートチケットへの展開 〜

●スマートキーへの適用

smartkey

 「カバンの中は何故かモノでいっぱい」という人はいませんか?主に男性であればカバンを持つ変わりにポケットの中は大きなお財布と家の鍵でパンパンという人も少なくないと思います。いつもカバンやポケットの中に入っているモノをモバイル機器に集約することでスッキリした状態を作ることができます。モバイル決済が可能になり、ポイントカードなども大分モバイル機器に集約できるようになりました。そのおかげでお財布を持ち歩く人やお財布を持っていてもカバンから取り出す人は少なくなりました。

 免許証や保険証などについても政府主導で近々デジタル化される予定です。そして鍵。こちらについてもモバイル機器に格納できればお財布も鍵も持ち歩く必要が無くなります。鍵をモバイル機器の中に格納する『スマートキー』のニーズは高いと思います。近年ではカードキーの情報を物理的にモバイルに読み込んだり、Bluetoothを使ったモバイルを鍵として使うサービスも増えてきています。これを前述したモバイル機器やNFCの強みを活かして実現することによって、さらに自由度が上がると考えられます。
   
   遠隔から本人認証を行い、鍵を自動的に配信したり、無効にしたりできます。更に鍵を配信されると同時になんの設定もせずにモバイル機器を鍵にタッチするだけで開錠できるようになります。例えば、ホテルなどの宿泊施設で使えば、事前に予約をしておけば、当日ホテルに到着し、モバイル電話などでチェックインするだけで、直接指定された部屋の鍵が開けることができます。密を回避することが求められる中、チェックイン時のフロントでの混雑も解消できますし、ホテル側にとっても深夜などの来客対応のスタッフの削減にもつながるのではないでしょうか。もちろん、時限性も与えることが可能なため、予約期間が過ぎれば鍵は開錠できなくなります。本人認証ができているので、レストランやジムなどのホテル内の施設もフリクションレスな利用が可能となります。
 

 ホテルだけでなく、これからの高齢化社会では訪問介護なども増えてくると思います。訪問介護では担当者が変わることもあり、利用者にとっては「自宅の鍵を預ける」ことに不安を感じている方も多いと思います。スマートキーを活用すれば、訪問をお願いした人に訪問をお願いした時間だけ開錠が可能にでき、担当を変わった際には鍵自体を無効にできれば、安心してサービスが受けることができます。またモバイル機器を活用しているので、その開錠のタイミングで通知を出せるため、遠くに住んでいる家族などにも開錠を知らせることができるので、見守りとしても有効です。  もちろんモバイル機器を活用しているので、カギと決済などを連動させることもできます。開錠と同時に決済が完了し、ポイントも付与できる。無人のカラオケボックスやレンタルオフィスなども実現できるかも知れません。本人認証も実施しているので、事業者にとっても安心です。

●スマートチケットへの適用

 さらにチケットのモバイルNFC対応『スマートチケット』についてもお話します。

 近年チケットの転売が問題になっています(コロナが明けて、早く色々なイベントで盛り上がるといいですね)。スマートチケットであれば、購入時に本人確認が取れたモバイル機器のみで有効なチケットを遠隔で発行できます。そのため、最低1名につき1モバイル機器分しか購入できませんし、転売も難しくなります。モバイル機器自体を転売する猛者が現れる可能性もありますが、利用時にモバイル機器の生体認証を活用することも可能です。現在、多く採用されているモバイルチケットはバーコードを活用したのものがほとんどで、入場の際にアプリを開いたり、機器にコードをかざしたりと、列が停滞する原因にもなっています。NFCであれば、ラッシュ時の改札と同じで大量の人をスムーズに受け付けることが可能です。  

 エンターテイメント施設で各種アトラクションへのチケットやショッピングなどの決済も一つのモバイルアプリで完結することも可能です。また、野外フェスなど大がかりな設備が設置できないところでも読取端末を設置すれば良いので、簡単に受付ができます。食べものフェスなどの投票もモバイル機器でできれば、集計も簡単にできるので便利ではないでしょうか?

●今後の展開

 決済を超えたモバイル機器のNFC活用。決済xポイントx鍵xチケットなどと一つのアプリサービスで提供することで便利なサービスが組み立ていけると考えています。今後も更なるサービス、更なる組み合わせを提供することでよりフリクションレスな社会を実現していきたいと思います。

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