コラム Column

TOYOTA Walletとドコモ・バイクシェアの協業で何が起きるのか。モビリティのリーディングカンパニーが提供する新たなユーザー体験とは

●TOYOTA Wallet×ドコモ・バイクシェアの協業でシームレスな顧客体験を実現

──次に、ドコモ・バイクシェアのサービスの概要についてお伺いします。

清水氏:ドコモ・バイクシェアは、自転車をシェアするシェアサイクルサービスです。わかりやすくいえばレンタサイクルなのですが、一般的なレンタサイクルとは違う点があります。まず、「ポート」と呼ばれる場所であれば、借りた自転車をサービスエリア内のどこに返却してもいいということです。また、通常のレンタサイクルは有人窓口なので営業時間が限られていますが、ドコモ・バイクシェアはアプリやICカードを使うことで24時間365日、好きなときに利用できます。この点が昔からあるレンタサイクルとの大きな違いといえます。

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澤田氏:自転車は、これからますます脚光を浴びる乗り物になりそうですね。私はヨーロッパに駐在していたことがありますが、オランダなどではすでに自転車が町の主役でした。機動力、利便性、カーボンニュートラルなどの環境への貢献、健康増進など、多くのメリットがありこれから確実に伸びてくる移動手段だと思います。その中で、ドコモ・バイクシェアは24時間365日いつでも利用できて自由に返却できるという使い勝手の良さがすばらしいですね。

──ドコモ・バイクシェアがTOYOTA Walletのミニアプリに参画したのはなぜでしょうか。

清水氏:ドコモ・バイクシェアは2011年に事業を開始しました。10年間運営してきて、会員は120万人近くに達しています。毎日4~5万回利用されており、開始当初からすると多くのお客様にご利用いただいています。

しかし公共交通機関と比較すると、120万人という数は決して多いものではありません。人口の1%にしか利用されないサービスは、まだ公共の乗り物とは呼べません。では、どこに課題があるのかというと、ドコモ・バイクシェアを使うためだけに会員登録したり、クレジットカードを登録したりすることが、ユーザー様にとってハードルが高いのではないかと考えました。そういった課題の解決策の1つが、様々なパートナー企業との提携です。TOYOTA Walletのようなドコモ・バイクシェアユーザーと親和性の高いアプリの中から、ドコモ・バイクシェアを利用できるようになれば、お客様の利便性が向上し新たなお客様も獲得できると考えたのです。これが、TOYOTA Walletへの参画の理由です。

──TOYOTA Walletへの参画までの経緯を教えてください。

清水氏:もともと、ドコモ・バイクシェアは「my route(マイルート)」というトヨタ様のMaaSアプリと提携していました。そこでトヨタ様とつながりが生まれ、次にTOYOTA Walletというサービスがリリースされると聞いて、そちらでも連携していきましょうという話になったのです。

──トヨタファイナンシャルサービスとしては、ドコモ・バイクシェアのどのようなところに魅力を感じてミニアプリへの参画を打診されたのでしょうか。

澤田氏:クルマによる移動だけではカバーできないエリアへの移動や、ラストワンマイルの移動など、自転車には自転車の良さがあります。ドコモ・バイクシェアはすでに多くのエリアをカバーされています。さきほど清水さんが利用者の広がりが課題だとおっしゃいましたが、私が住んでいる江東区ではドコモ・バイクシェアの自転車とよく町ですれ違うんですよ。かなり普及している地域もありますし、これは日本全国に広がっていくサービスだと感じています。そのような点に魅力を感じました。

──ドコモ・バイクシェアはTOYOTA Walletのミニアプリに参画後、何か新しい取り組みは行っておられるのでしょうか。

清水氏:名古屋では、一部のトヨタレンタリースのお店にドコモ・バイクシェアのポートを置かせていただいています。というのも、私はスキーなどに行くときレンタカーを借りることがあるのですが、そのとき課題になるのが、「そのレンタカーの店舗までどうやって行くのか」ということなんです。そこでドコモ・バイクシェアのポートがあれば、自転車で行ってトヨタレンタリース店舗で返却できるのは便利ですよね。逆に、トヨタレンタリースのお客様にとっても、トヨタレンタリース店舗でドコモ・バイクシェアが借りられるというのはわかりやすい魅力になるのではと考えました。現在、そういった新しいお客様に向けて、TOYOTA Walletのドコモ・バイクシェアを利用したお客様に対するキャンペーンも実施しています。