GPS情報など、データの質・量の両面を追い求める
同時にデータ取得における権利関係にも十分に留意(個人情報、匿名加工情報、統計情報の区分明確化)
MaaS(Mobility as a Service)とは、「いろいろな種類の交通サービスを、
需要に応じて利用できる一つの移動サービスに統合すること」と定義されています。
(出典:MaaS Alliance(2015年 ITS世界会議で設立 ))
TISでは、スマートフォンを軸として、鉄道、バス等の公共交通手段と、
タクシー、カーシェア、シェアサイクルなど多様な交通手段をシームレス利用できるよう、
検索~予約~決済を事前にすませ電子チケット化するサービスを展開しています。
沖縄県八重山地域における交通・流通連携の観光型MaaSの実現を目指し、
2019年11月より実証実験を開始。2020年2月には対象地域を沖縄本島へ拡大。
更に、地域住民型として新モビリティの連携等を推進しています。
多様な観光客ニーズに対応した
交通サービスの提供によって
観光地の活性化、観光客の回遊性の向上、
公共交通機関の混雑の緩和などが期待できます。
TISでは、2019年度実施した沖縄県八重山地域および沖縄本島での
観光型MaaS実証実験をきっかけとして、サービスの実運用化と
他の地域への横展開を目指し、取組を推進しています。
渋滞の緩和や過疎地域の高齢者の移動、
生活サービス向上の拡張など、
地域住民向けのMaaSにより
地域の交通課題解決が期待できます。
既存交通手段では網羅できない交通空白地帯の移動の実現に向け
デマンド交通や新モビリティとの連携等を目指し、
地域住民型MaaSによる地域の交通課題解決にチャレンジします。
2019年11月から2020年2月に実証実験を実施した八重山MaaSをはじめ、
自然環境に配慮しながら地域の社会インフラ自立を支援するISOU PROJECTなど、
TISのMaaSへの取り組み実績をご紹介します。
TISが参画する八重山MaaSが、
国土交通省の新モビリティーサービス推進事業の
「先行モデル事業」として選定されました。
2019年11月より八重山諸島で実証実験を開始し、
2020年2月には対象地域を沖縄本島へ拡大しました。
八重山諸島で船舶、バス、タクシーによる観光型MaaS実証実験を実施
観光客がスマートフォンで事前に予約・決済した八重山諸島の離島船舶、
バス、タクシーなど10の交通事業者を利用できる電子チケットを発行。
スマートフォンに格納した電子チケットを現地の交通事業者の利用環境に応じて認証することで、
ユーザー(観光客)の都度発券の必要がない、八重山諸島の交通機関のシームレスな利用を実現しました。
対象チケット
バス
片道/往復乗車券(区間固定)
乗り放題(最初の利用から1日、3日、24 時間/120時間有効)
タクシー時間制チケット
レンタカー(西表島のみ)
船舶
片道/往復乗車券
乗り放題(最初の利用から3日、4日有効)
八重山諸島観光ツアー
竹富島入島料
※2020年2月より対象チケットを沖縄本島交通事業者へ拡大
- step1 -
行きたい場所は
写真でも選べる
名前を知らない場所でも
大丈夫 !
- step2 -
目的地を決定!
場所や天気を見て
行き先を決定 !
- step3 -
ルートの候補や
料金も簡単検索
移動手段や時間も
スグに表示 !
- step4 -
スマートフォンで
チケットも購入!
スマホを見せるだけで
発券不要!
大手交通事業者のみによらない
MaaSオペレータ、多様な参画事業者、
自治体をまたいだ実現が八重山MaaSの
特長となっております。
交通事業者によらない
MaaSオペレータ
他地域においては大手交通事業者がMaaSオペレータとなるケースが多いが、今回はDMO、地銀、旅行代理店、MaaSプラットフォーマ(弊社)等の共同体にてMaaSオペレータを担う
多様な参画事業者
八重山の離島船舶事業者2社、バス事業者3社、タクシー事業者5社の計10社の交通事業者が参画
自治体をまたいだ実現
石垣市、竹富町の賛同を得ており、事業者としても石垣島、西表島のバス、タクシー事業者とそれをつなぐ離島船舶事業者の参画が予定されており、自治体をまたいだMaaSを実現
八重山MaaS実証実験において対象地域を
沖縄本島へ拡大。
沖縄本島での取り組みとして
以下2点を2020年2月に開始しました。
今後、沖縄本島全域での展開を
加速していく予定です。
①「ゆいレール」と
「やんばる急行バス」の連携乗車券
那覇空港行きの際、渋滞する那覇中心部に入る前に
追加負担無しでゆいレールへの乗り換えが可能な連携乗車券を電子チケットで実現。
ゆいレールと路線バスの連携乗車券
那覇市内は混雑していることも多く、那覇空港行きのバスが遅延運行するリスクがあり、古島駅でゆいレールに乗り換える方も多数おられます。
しかし、古島駅でゆいレールに乗り換えると、バス運賃を支払った上でゆいレールのきっぷをさらに買い足すことに。
本電子チケットでは、古島駅前~那覇空港間で「バスにそのまま乗車しても、ゆいレールに乗り換えても、運賃は変わらない(バスで空港まで行った場合と同額)」とし、バス遅延時の代替手段を確保するとともに、運賃を安くするメリットを実現。
②「ゆいレール」の1日乗車券と
2日乗車券のスマートフォン対応
企画乗車券のQRコードを
スマートフォンに表示させ、
「ゆいレール」の改札機で直接利用できるように。
ゆいレールの1日/2日乗車券のスマホ対応
※この取り組みは2020年2月末で終了しています
ISOU PROJECTとは、自治体が「社会インフラと環境において持続可能な社会を創造する」ための支援プロジェクトです。
2019年8月19日~30日まで、北海道厚沢部町(人口:3,952名)において実証実験を実施いたしました。
ISOU PROJECT活用例として、過疎化が進む地域住民個々の移動ニーズをオンデマンドサービスで拾い、
地域住民型MaaSとして、自治体や地元公共交通事業者と連携しながらラストらワンマイルの移動手段を提供することができます。
TISでは、全てのデータを取得し、分析、活用のサイクルを回すことで、
MaaSにおけるデータ活用モデルの構築を目指します。
データの取得
GPS情報など、データの質・量の両面を追い求める
同時にデータ取得における権利関係にも十分に留意(個人情報、匿名加工情報、統計情報の区分明確化)
データの分析
価値のある情報となるよう、「未来の行動予測」を見据えた統計、分析手法を実現
分析に足りないデータがあれば、データ取得手法を見直すことも含めて実施
データの活用
商業・観光施設連携というプロモーション的な活用、交通機関の運行最適化まで踏み込む
データ活用によりサービスを向上させ、更なるデータ取得に繋げる
将来構想として今後以下の取組を推進していきます。
鉄道、バス、タクシー、カーシェア、シェアサイクルなどの
既存交通手段だけでなく、新モビリティ(小型モビリティ・自動運転等)
やオンデマンド交通(AI運行バス等)への拡大を推進しています。
自社サービスであるISOUや情報銀行との連携に加えて、
空きスペース活用等のシェアリングサービスや配車アプリ、
地域ポイント、観光情報配信サービス等との連携の実現を目指します。
MaaSプラットフォームサービスに関するお問い合わせは、下記よりお問い合わせください。
0800-600-9810
携帯電話から:050-5816-9805
受付時間:9:00〜12:00 / 13:00〜17:00
(土・日・祝日を除く)