
PAYCIERGE(ペイシェルジュ)ソリューション お客さまの声
タブレット端末とアプリで導入費用を抑えて QR決済のシステムを刷新
九州産交ランドマーク株式会社様
九州産交ランドマーク株式会社が運営する「サクラマチ クマモト」は、TISの加盟店向けQR決済ゲートウェイサービスを採用し、QR決済をタブレット端末とアプリを利用したシステムに刷新しました。これにより、各テナントは国内外のさまざまなQR決済を1台のタブレットでシンプルに行えるようになり、店舗スタッフの負担が軽減されました。
九州産交ランドマーク株式会社
設立 2006年4月1日
代表取締役社長 渡邉 晋司
資本金 90百万円(2025年3月現在)
事業内容 不動産賃貸業、駐車場業、ターミナル事業、クレジット
カード・電子マネー・ポイントプログラムに関する事業
ビジネスの背景
多様化する決済がもたらす、端末とオペレーションの煩雑さ。
大型複合施設「サクラマチ クマモト」は、熊本市桜町のランドマークとして2019年に誕生し、お客様が快適に買い物や食事を楽しめるよう、各テナントにさまざまな決済手段を提供してきました。しかし、複数の決済手段を個別に導入した結果、各テナントにおける決済端末の数が増加している状況でした。その結果、決済のオペレーションが煩雑になり、店舗スタッフの負担が大きくなっていました。こうした状況から、各テナントより「決済端末の数が多くて使いにくい」、「端末をまとめたい」といった要望が多く寄せられていました。また、決済端末の保守期間である4年が経過しており、各テナントの決済端末が故障すると、有償での交換が必要となっていました。こうした背景から、「サクラマチ クマモト」は決済端末の統合を前提とした新しい決済システムの導入を検討することにしました。

熊本市桜町のランドマーク
大型複合施設「サクラマチ クマモト」
サービスの課題
「今までの決済が使える」、「使いやすい」、「収益確保」の実現。
今回の決済システムの移行には、3つの大きな課題がありました。一つは「従来の決済手段を継続すること」、もう一つは「店舗スタッフが使いやすいこと」、そして「収益を確保できること」です。
決済が安全であること、つまりセキュリティが確保されていることは当然のこととして、テナントやお客様が不便を感じないよう「従来の決済手段を継続すること」は重要な課題でした。各店舗で利用する決済は、一部の例外を除き、基本的に「サクラマチ クマモト」が各決済事業者と一括で加盟店契約をします。新しい決済システムへ移行することでこれまで導入していたQR決済手段が使えなくなれば、テナントやお客様にご迷惑をおかけすることになります。
従来の決済手段が使えるというシステム面の課題に加え、新しい決済システムのオペレーションを店舗スタッフに理解してもらうことも課題でした。テナントの店舗スタッフは年齢層が幅広く、全員に決済の流れや端末の操作を理解いただくために、シンプルで分かりやすいオペレーションが求められていました。
そして新しい決済システムのイニシャルコストを予算内に抑えること、テナントに負担をいただく決済手数料を据え置いたまま「サクラマチ クマモト」として決済手数料による収益を確保することも、重要な課題でした。決済システムを刷新することで決済事業者に支払う決済手数料や決済システムの利用料が上がっても、施設側の都合でテナントの決済手数料に上乗せするわけにはいきません。
こうした課題に対して、どのように対応してもらえるのか、どのような提案を受けられるのかが、事業者の選定にあたり重視したポイントでした。
TISを選んだ理由
タブレットひとつでQR決済に対応、コストを抑え収益を確保。
今回の新しい決済システムの導入にあたっては、私どもが課題として挙げた3つの条件を満たせる事業者の中から選ばせていただきました。まず、これまで各店舗で使用していた決済が引き続き利用できること。次に、店舗スタッフが簡単に使えるシンプルなオペレーションであること。最後に、私どもが事業としての決済手数料による収益を確保できることです。TISの加盟店向けQR決済ゲートウェイサービスは、こうした3つの課題をクリアするのに十分なもので、「QR決済アプリ」とタブレット端末を活用したQR決済システムへの刷新を提案いただきました。この提案により、これまで使用していたさまざまなQR決済手段を1台のタブレット端末で対応できるようになりました。また、これまで複数の据置端末に接続されていた7〜8種類の付属機器は不要となり、店舗スタッフのオペレーションが非常にシンプルになりました。この「QR決済アプリ」は、市販のタブレット端末へインストールできるため、汎用性と可用性に優れています。万が一、店頭のタブレットが故障した場合でも、市販のタブレット端末を利用できるため、即時に代替機の準備や増設が可能です。さらに、このサービスでは国内外のさまざまなQR決済手段を一括導入でき、お客様がどのQR決済手段を利用する場合でも、店舗スタッフの操作は変わりません。新しいQR決済手段を導入する場合も、テナントの審査・登録が完了することにより「QR決済アプリ」にQR決済手段が追加されてすぐに利用できる拡張性も魅力でした。
加盟店向けQR決済ゲートウェイサービスには、他にもメリットがありました。例えば、新しいQR決済手段が追加されてもオペレーションは変わらない点、テナントの審査・登録やテナント管理を私どもが一括で行える点などです。これらもTISを選定する決め手となりました。加えて、当社が決済事業者と従来水準の契約条件を維持し、収益を確保できる見込みが立ったことから、今回の導入に関する社内承認を円滑に進めることができました。実際の運用に際しても、TISはバックアップ体制が整っており、決済システムの管理においても非常に信頼できる事業者であると感じています。
今後の展望
「サクラマチ クマモト」をテナントとお客様に選ばれる施設へ。
「サクラマチ クマモト」は、地域の活性化に貢献する大型複合施設として、お客様やテナントから「常に選ばれる施設」を目指しています。そのために、これからも店舗スタッフとお客様の双方にとって使いやすい、シンプルなオペレーションの決済を提供し、さらには国内外のさまざまな決済手段に対応するなど、施設としての高い利便性を追求していきたいと考えています。
また、九州産交グループとして提唱する「地域貢献」を体現していくために、地域に居住する外国人も利用しやすい決済手段を提供していくことも考えています。そのひとつとして導入済みのWeChat PayやAlipayなど中国で利用されている決済手段に加え、半導体産業の推進地域でもあることから、今後、台湾で利用されているQR決済手段の提供も予定しています。
お客様の声

九州産交ランドマーク株式会社 取締役 経営企画部長 山田様
TISは、豊富なノウハウで私どもが抱える問題に対して、的確に対応してくださいました。加えて、効果的な改善提案もいただけました。これは決済システムの導入実績が多いTISならではの強みだと感じました。私どもにとってタブレット端末でのQR決済アプリの利用は初めてのことで、導入から運用まで不安もありましたが、その仕組みから使い方まで丁寧に説明してくれましたので、安心して進められました。また、テナントに向けたタブレット操作の講習会をお願いした際には、タブレット端末の操作に不慣れな高齢のスタッフにも親身に対応いただいていたことが印象に残っています。
トラブルがあっても適切にフォローしていただけるので、今でも何かあるとすぐに連絡して相談してしまいます。(笑)
取材日/