登場人物紹介
与那嶺 淳(あだ名:決済博士)
大学で決済について教え、決済博士として学生に慕われていたが昨年退職。
悠々自適な生活を送りつつも隣に住むキャッシーを気にかけている
木山 祥子 (あだ名:キャッシー )
部活やバイトに毎日忙しい元気印の大学生。
レジのアルバイトでいろいろな支払い方法があることを知り、
最近お金や決済に興味を持ち始めた。
東京都心から西に電車で15分程度のこの街は
人気の商業施設と閑静な住宅街が隣り合う人気のエリア。
これは、小さい頃から隣に暮らす決済博士を家族のように慕うキャッシーと、
そんなキャッシーを可愛がりながらもいらぬ心配の絶えない決済博士の
ちょっと気になる決済コラムです。
①決済の歴史(はじまり~貨幣決済)
ふぅ~、やっぱり朝のランニングは気持ちいいわい。
おはよう博士!
おはよう。これから大学かい?
うん。あれ、博士…太った(笑)?
ギクッ! だから走ってるんだ!
なるほど(笑)。そのランニングウェアかわいいね!
そうだろう? しかもクレジットカードで貯めたポイントで買ったから、タダ同然!
へぇ、さすが決済博士。いつもカードで買い物するの?
もちろん。このスポーツドリンクも電子決済対応の自販機でピピッとな
現金て、もう必要ないんじゃない?
そうかもしれんな。すぐではないが、その方向に進んでいるのは間違いない
それもちょっと寂しいね
ところで、キャッシーは現金がいつから使われているか知ってるか?
全然
約4000年前だ(ドヤッ)
そんなに!? 恐竜がいた頃???
キャッシー、ツッコミどころが多いぞ…
でも、最初は物々交換だったんでしょ?
(そこは知ってるんだな…)いかにも。家畜や穀物や金属など「多くの人々が生活するうえで必要な品物」が最初の“お金”になった。これらを「物品貨幣」と呼ぶのだ
へぇ。食べ物もお金だったんだね
そのくらい価値があったということだ。その後は、運びやすい、腐らない、小分けできるなどの理由で金属がお金として定着し、やがて一定の型で固めた「鋳造貨幣」が誕生したんだ
ふーん。時代劇とかで見る悪代官様が受け取ってるやつ?
…小判は比較的新しいほうだぞ。諸説あるが、日本でいえば、西暦680年頃に「富本銭」という硬貨が初めて使われたとも言われている
西暦680年!? いつ? 恐竜は!?
日本だと飛鳥時代だ。恐竜はもういないぞ。
ちなみに、世界最古の金属のお金は紀元前670年頃にトルコで用いられた「エレクトロン貨」といわれている
お札はなかったの?
お札の誕生説はいろいろあるんだが、例えば中国では10~13世紀あたり、重たいコインの運搬を不便に感じ「コインの預かり証」が使われ始めて、お金として定着していったんだ
じゃあお札は小銭との引き換え券ってことね
その通り。ただ、そもそも「券」自体には、金属のように価値はないんだ。
それでも「これがあれば金属のお金と交換してもらえる」という、いわば人々の信用で支えられているので「信用貨幣」と呼ばれているんだ
言われてみればお札ってただの紙切れだもんね。お金っておもしろいなぁ
大学じゃなかなか教えてもらえないだろう?
大学……、いけない遅刻しちゃう!! じゃあね、博士!
今度美味しいパンケーキでも食べながら、もう少し詳しく話してあげるわい
ありがとう! じゃあ、駅前のカフェの生クリームたっぷりのやつねー!
わかったわかったー(笑)
博士は太っちゃうから、コーヒーだけねー!
うるさい(笑)!
登場人物紹介
与那嶺 淳(あだ名:決済博士)
大学では長年にわたり商学部の教授を務め、
昨今話題のDX技術や新しい決済の仕組みをずいぶん早くから講義の中で解説しており
学生には”決済博士”として慕われていたが昨年退職。
悠々自適な生活を送りつつも隣に住むキャッシーを気にかけている。
木山 祥子 (あだ名:キャッシー )
サークルやバイトに毎日忙しい元気印の大学生。
レジのアルバイトでいろいろな支払い方法があることを知り、
最近お金や決済に興味を持ち始めた。
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