前回のまとめ
合同企業説明会に参加したキャッシーは、
決済博士とTISの高島さんと昼食へ。
その道の“プロ”高島さんから「給与デジタル払い」導入における
「法令の壁」について、話を聞いた。
第13回_給与デジタル払い 2/4(第1の壁=法令の壁)
レストランでの食事を堪能しながら「給与デジタル払い」の話は続く…
この“オマール海老のパスタ”、すごく美味しい!
“霜降り和牛ステーキ”も最高です!
私の“本日のサービスセット”だって美味しいですぞい!
とってもいいオマール海老が丸ごと入ってるし…
たしかに和牛も最高ランクだ。味付けにもプロの技術を感じるし、素材にもコストをかけている…あっ、
どうしたんですか?
「給与デジタル払い」導入のもう1つの「壁」とは、ずばり「技術」と「コスト」 なんです!
いきなり解説の続きが始まりましたね(汗)
企業が大きな金融システムを導入するには、当然それなりのコストがかかり、また、「IT」と「金融」の双方に関する技術やノウハウも必要です
「給与デジタル払い」のシステム開発って、そんなに大変なんですか?
人事給与システムでは銀行振込となっており、銀行は振込フォーマットが標準化されていますが、資金移動業者へチャージする場合は銀行振込と違うのはもちろん、各社でチャージに必要な情報やフォーマットが異なるため、なかなか大変です
それにお金に関わるシステムだから、当然のことながら厳重なセキュリティが必要で、これは金融とITの両方のノウハウがないと作れない。さらには人事給与システムを扱う業者と企業側で個別に対応するとコストもかかり……
そんなに大変なら「銀行振込のままでいいや」となっちゃいますよね
その通り。だからそれらをまるっと解決する手段のひとつとして私たちTISは「ゲートウェイサービス」を構築しています
ゲートウェイサービス?
簡単に言えば、自分の会社の給与システムと資金移動業者を安全でスムーズにつなげて、先ほどのコストと技術の「壁」を壊してくれるサービスです
それは高くないんですか?
企業ごとにゼロからシステムを構築するわけではないので、各社が個別に構築するよりもお得にできます。ゲートウェイと言われるものは1つのシステムを複数のお客様に利用してもらうことで、安くご提供できるんです
「お得」っていい響きですね…♡
「ゲートウェイサービス」をうまく利用することで、「給与デジタル払い」の導入がさらに進んでいくことが期待できます
でもそれって、将来私たちは銀行口座がいらなくなっちゃうってことですか?
鋭い質問です! でも、そんなに単純な話ではないんですよ
難しい話ってことかぁ… じゃあ、そんな話の前にデザートで集中力を高めてイイですか?(笑)
キャッシー、そこは私に聞きなさい(笑)
登場人物紹介
与那嶺 淳(あだ名:決済博士)
大学では長年にわたり商学部の教授を務め、
昨今話題のDX技術や新しい決済の仕組みをずいぶん早くから講義の中で解説しており
学生には”決済博士”として慕われていたが昨年退職。
悠々自適な生活を送りつつも隣に住むキャッシーを気にかけている。
木山 祥子 (あだ名:キャッシー )
サークルやバイトに毎日忙しい元気印の大学生。
レジのアルバイトでいろいろな支払い方法があることを知り、
最近お金や決済に興味を持ち始めた。
高島 玲
給与デジタル払いのプロフェッショナル。
【 デジタル給与払い 関連記事はこちら】
●新しい給与支払手段 (給与デジタル払い1/4)‐決済博士の気になるコラム-第12回
●第1の壁=法令の壁 (給与デジタル払い2/4)‐決済博士の気になるコラム-第13回
●給与デジタル払いのこれから (給与デジタル払い4/4)‐決済博士の気になるコラム-第15回
●デジタル給与に対応するメリットと必要な準備について解説
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