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d払いの導入にかかる手数料やメリットを解説!

d払いは、小売業・アパレル業を中心に導入が進んでいるQRコード決済です。d払いの導入には手数料がかかりますが、新規加盟店向けのキャンペーンもあり費用を低く抑えられます。また、多数のd払いユーザーにアプローチできたり、客単価アップも期待できたりするメリットも魅力です。d払いの手数料や導入のメリットについて、詳しくみていきましょう。

1 d払いとは?

d払いとは、店舗・ネット通販、公共料金の支払いに利用できるQRコード決済サービスで、NTTドコモが提供しています。d払いによる支払い方法は、事前チャージ払い、携帯電話料金との合算払い、クレジットカード払いのいずれかから選べます。
さらに、d払いをするとdポイントが貯まり、買い物時にポイントで支払いをしたり、モバイルsuicaにチャージして使ったりすることが可能です。ポイントが効率よく貯まる仕組みでキャンペーンも多く、お得に使えることからユーザーの人気を集め、2023年3月にはユーザー数5199万人を突破しました。なお、d払いはNTTドコモのユーザーでなくてもdアカウントを持っていれば利用できます。

1-1 d払いでの決済方法

店舗におけるd払いの決済方法には、以下の2通りがあります。

  • ストアスキャン方式
  • ユーザースキャン方式

それぞれについて解説します。

1-1-1 ストアスキャン方式

店舗側がQRを読み取るストアスキャン方式では、まず顧客にd払いのアプリを開いてQRコードまたはバーコードを表示します。そして店舗側がそのバーコードを読み取ると、顧客のアプリ画面に決済情報が表示され、決済完了です。ストアスキャン方式のメリットは、店舗側で決済金額を入力するため、不正防止や会計ミスの削減が期待できる点です。

1-1-2 ユーザースキャン方式

店舗側がQRを見せる方法では、まずQRコードを貼ったPOPなどをレジ付近に用意しておきます。そして顧客にd払いのアプリからカメラを起動してもらい、QRコードを読み取ってもらえば、アプリ画面に決済情報が表示され決済完了です。店舗側にとってのユーザースキャン方式のメリットは、QRコードを提示するだけで良いため導入に手間がかからず、レジ業務も簡単な点です。新しい従業員でも対応しやすい仕組みになっています。

2 d払い導入のメリット

d払い導入のメリットには、以下があります。

  • 5,000万人以上のユーザーにアプローチできる
  • 客単価アップも期待できる
  • 手数料がほぼかからず、売り上げを守れる

それぞれについてみていきましょう。

2-1 5,000万人以上のユーザーにアプローチできる

d払い導入のメリットとしてまず挙げられるのが、5,000万人を超えるd払いユーザーの集客につながる点です。d払いのユーザーは年々増加しており、2023年3月には5,199万人に達しています。d払いで決済すれば買い物時の支払いなどに使えるdポイントが貯まるため、ユーザーがd払いで決済できる店舗を優先的に利用しようとするのは自然なことです。したがって、d払いを導入すれば、そうした数多くのd払いユーザーの集客につながることが期待できるのです。さらに、d払いでは同一QRコードでメルペイにも対応できます。これにより、さらなる集客効果が見込めます。

2-2 客単価アップも期待できる

d払いではd払いポイントが貯まるお得感から、客単価アップの効果も期待できます。d払いで貯まったポイントは買い物時のポイント払いや公共料金の支払いなどに使えるため、実質的にキャッシュバックのような効果をもたらします。さらにd払いではポイント還元キャンペーンが多く開催されたり、dポイントを二重取りできる仕組みがあったりと、d払いで商品やサービスを購入するほどお得感がアップするようになっています。こうしたことから、d払いを導入すると客単価が上がりやすくなるのです。

2-3 手数料がほぼかからず、売り上げを守れる

d払いは、手数料がほぼかからない点も大きなメリットです。
先述の通りd払いは初期費用が無料です。振込手数料も10,000円以上の振込なら無料なので、多くの場合で無料になるでしょう。かかる手数料といえば決済手数料ですが、申し込み後6ヶ月間は、顧客にQRコードを読み取ってもらう場合の決済手数料が無料です。QRコード決済では、初期費用や月額費用として専用端末の料金がかかることもあります。また、振込手数料や決済手数料がかかればその分、店舗に入る実質的な売り上げが減ります。しかし、d払いなら大切な売り上げへの影響をなるべく抑えながら、QRコード決済を導入できるのです。

3 d払いの手数料

d払いでは、以下の手数料が発生します。

  • 初期費用
  • 決済手数料
  • 振込手数料

上記の手数料は、その他のQRコード決済サービスでもかかるものです。それぞれの手数料がどういうもので、d払いの場合はどれくらいかかるのかを解説します。

3-1 初期費用

d払いの初期費用は、導入方法により以下のように異なります。

  • ストアスキャン方式:POSレジやタブレットをQRコード決済と連動させるための開発費用
  • ユーザースキャン方式:無料

d払いでは既存のPOSレジやタブレットでストアスキャン方式に対応できるため、専用端末の購入は必要ありません。しかし、QRコード決済と連動するに当たり、開発費用はかかります。
一方、ユーザースキャン方式では、d払い導入時にスターターキットとして無料で送られてくるQRコードがあれば、QRコート決済が可能です。よって、初期費用はかかりません。なお、上記はNTTドコモと直接契約する場合の費用です。d払いの導入では、店舗とQRコード決済事業者の間に立って各種手続きを代行する「決済代行事業者」を利用する方法もあります。初期費用の相場は数万円ですが、無料としている事業者もあります。

3-2 決済手数料

d払いの決済手数料は、NTTドコモと直接契約をする場合は以下の通りです。

  • ユーザースキャン方式:d払いの申込月から最大6ヶ月間は0円、その後は2.6%
  • ストアスキャン方式:2.6%

決済手数料とは、顧客がd払いで決済する度に発生する手数料です。決済手数料を商品・サービスの価格に上乗せして顧客に負担させることは、規約上できません。したがって売り上げから決済手数料を負担することにはなりますが、クレジットカードや電子マネー決済の決済手数料より安いことが多いです。なお、ユーザースキャン方式の決済手数料が最大6ヶ月無料になるのは、2023年12月から実施されているキャンペーンによるものです。このキャンペーンの終了日は未定であり、終了が決まった場合には告知されることになっています。そのほか、決済代行会社等と契約を行う場合は、各社によって異なります。

3-3 振込手数料

d払いの振込手数料は、入金予定額が10,000円未満なら税込200円、10,000円以上なら0円です。d払いをはじめとするキャッシュレス決済では、売り上げから決済手数料を引いた金額が決済事業者から店舗の口座に振り込まれます。この際にかかるのが、振込手数料です。決済事業者によっては指定の口座でないと振込手数料がかかる場合もありますが、d払いでは口座がどこのものであれ、振込手数料はかかりません。つまり、d払い申し込みから6ヶ月間であれば、「顧客がQRコードを読み取って決済した売り上げ」は、決済手数料も手数料も引かれることなくそのまま店舗に入るのです。

4 d払いの導入方法

d払いの導入では、NTTドコモと直接契約する方法と、決済代行事業者を利用する方法があります。まず、NTTドコモと直接契約する方法は以下の通りです。

  • 1.Webで申し込みをする
  • 2.メールにて審査結果の通知が届く
  • 3.スターターキットが届く
  • 4.ストアスキャン方式を導入したい場合は、パートナー企業に問い合わせる

NTTドコモとの直接契約では、d払い 加盟店お申込みから申し込みをします。これにより、ユーザースキャン方式ならキャンペーンが適用され、最大6ヶ月間決済手数料が無料になる点がメリットです。しかし、その他のQRコード決済事業者との比較検討や申し込み手続きなどに時間を取られ、通常業務の時間が圧迫される点はデメリットです。d払い以外にも複数のQRコード決済を導入しようと考えている場合は特に、それぞれに対して申し込みが必要で手間がかかります。一方、決済代行事業者を利用する場合の流れは次の通りです。

  1. 決済代行事業者に問い合わせをし、ヒアリングを受ける
  2. プランの提案や見積もりを確認する
  3. 申し込み
  4. サービス利用開始

決済代行事業者を利用する場合、d払い以外のQRコード決済も一括導入できる点や、店舗の顧客層や状況にあったQRコード決済の導入方法について提案を受けられる点がメリットです。複数のQRコード決済へ対応することで、より多くの顧客へアプローチすることが可能です。

5 まとめ

複数あるQRコード決済の中でも、d払いはキャンペーンにより導入後6ヶ月間は決済手数料が無料になること、導入と同時にメルペイユーザーにもアプローチできることが特徴的です。d払いを導入する際は、TISの「加盟店向けQR決済ゲートウェイサービス」がおすすめです。店舗一括審査機能により審査の手間を軽減できるなど、さまざまな機能があります。各店舗に合った決済事業者のご提案もいたしますので、d払いを導入したい人も、他の決済事業者と比較・検討したい人も、ぜひお問い合わせ下さい。


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