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スーパーアプリ、ミニアプリとは何か? 仕組みやメリット、国内外の事例を紹介

アプリ

中国や東南アジアを中心にスーパーアプリが幅広く利用され、ようやく日本でも注目を集め始めています。

今回はこのスーパーアプリについて説明するとともに、注目されている理由や実際の事例についても紹介していきます。

スーパーアプリ、ミニアプリとは何か?

言葉

既にご存じの通り、スマートフォンで動作するプログラムを「アプリ」と呼びます。一般的にアプリストアからダウンロードされ、スマートフォンのホーム画面に表示されたアイコンからアクセス・利用しています。

アプリの場合、基本的に1つのアプリに対して1機能を備えていますが、スーパーアプリとは、1つのアプリで日常生活に必要な複数のミニアプリを利用する事ができる、とても便利なアプリです。ミニアプリが「子」なら、スーパーアプリが「親」という立ち位置になります。国内ではLINEやPayPayがスーパーアプリ推進の戦略を打ち出しており、注目されています。

ミニアプリとは、アプリストアからダウンロードするのではなく、スーパーアプリの中で利用するものです。スーパーアプリを使う事でさまざまなサービスを意識する事なく、シームレスに利用する事ができるようになります。UXの向上によって顧客満足度を上げ、中国等では多くの方に利用してもらえる仕組みとなっています。

スーパーアプリ・ミニアプリが注目される理由とメリット

ミニアプリ

スーパーアプリやミニアプリはなぜ注目され始めたのでしょうか。理由はいくつかありますが、簡単に説明するとサービスを提供する事業者とスマートフォンユーザーの双方にとって多くのメリットがある仕組みだからです。

事業者メリットとは

① スーパーアプリ内でのミニアプリとしてリリースした方がユーザーに使ってもらいやすい

スマートフォンというものが世の中に登場してから既に約30年経ち、1人1台持つのが当たり前の時代になりつつあります。黎明期には新しいアプリが登場するたび話題になっていましたが、現在はよほど注目されるアプリでなければニュースに大きく取り上げられることはありません。

フラー株式会社が調査した「モバイルマーケット白書 2019」によると、日本人が所有する平均スマホアプリ数は約99個、実際に使用するアプリ数は約38個となっています。ちなみにPAYCIERGE運営チームのMの所有アプリは75個でした。この内ほぼ毎日必ず利用するアプリは7個で、1週間の中で1回は使うものは20個です(仕事で利用するアプリは除きます。)。読者の皆さんはどうでしょうか。
すでにアプリ市場は飽和しており、ユーザーが毎日起動する定番アプリはほぼ固定化されているといえます。

そうした状況では、せっかくユニークな機能を搭載したアプリをリリースしても、ユーザーにダウンロードしてもうらことは難しくなります。

一方、ミニアプリはスーパーアプリ上で動作するアプリです。スーパーアプリの多くはすでに多くのユーザーが使っている定番のアプリですから、ユーザーにアプリをダウンロードしてもらう必要がありません。「いつものアプリ」を開くと、そのなかにミニアプリの機能が入っているため、アプリストアでリリースするよりもユーザーに使ってもらえる可能性が高くなります。

②開発・宣伝コストを大きく抑えられる

スーパーアプリにもよりますが、ミニアプリは親となるスーパーアプリのフレームワークを活用して開発されます。そのため、iOSやAndroid OSでの開発に比べて開発コストを抑えられるケースが多いといえます。

また、前述のように定番アプリ上でリリースできるので、一から宣伝しないといけない一般的なアプリに比べて宣伝の面でも有利です。

スーパーアプリ・ミニアプリのユーザーメリット

スーパーアプリの多くはユーザーの使いやすさを優先して作りこまれておりUXとして優れているため、利用者が使いたい、必要となるミニアプリが既に組み込まれています。ユーザーが利用する機能が1つのアプリに集約されているため、わざわざアプリを切り替える必要がありません。ミニアプリはホーム画面にアイコンが追加されることもないので、画面をすっきりと整理したいユーザーにも最適です。

さらに、スーパーアプリ上で一度のID認証を行えば、都度個人情報を登録する必要がなくなります(※一部除く)。アプリをインストールするたびに発生していた登録作業がなくなるため、ユーザーの手間もセキュリティの面からも利便性が高いです。

ミニアプリの多くはスーパーアプリ内のブラウザ上でプログラムが動作するため、スマートフォンのストレージ容量を消費しないのも魅力です。一般的なアプリでは、場合によって1GBを超えるものもあり、ミニアプリを使うメリットは大きいといえます。