前回のまとめ
TIS主催の就職説明会に参加するため家を出たキャッシー。
同じ説明会の基調講演に招かれていた博士と家の前で遭遇し、タクシーで向かうことに。
道中、博士からスーパーアプリについての話を、
説明会が始まる前にTISの岩崎さんからミニアプリについての話を聞いた。
決済博士の気になるコラム
第18回_ Widget配信プラットフォーム1/4(スーパーアプリとミニアプリ)
説明会終わったー!
キャッシー、今終わりか、駅まで行くか
うん! あ、岩崎さんもご一緒ですか?
ええ、駅まで。ウチの会社の説明会はどうだった?
楽しかったです!!
それはよかった(大丈夫かな…笑)。あ、でも説明会では「ミニアプリ」の説明はなかったでしょう?
はい、なかったですー
(キャッシーと岩崎のスマホが同時に鳴った)
あ、岩崎さん。タクシーを降りた場所の近くのレストラン情報が届きましたよ
こっちには、先ほど利用したカフェのクーポンが届いたよ
スーパーアプリって、すごいですねぇ
本当に。ミニアプリを提供する事業者側にとってスーパーアプリの恩恵はとても大きいし、逆にスーパーアプリ側も優れたミニアプリを取り込むことでユーザーにたくさんのサービスが届けられ、アプリの評価につながるんだ
スーパーアプリにとっても、ミニアプリにとっても良いこと尽くめですね
でもそこには課題もあるんだよ。まずは自社のサービスをスーパーアプリ側に知ってもらう機会があまりない。知ってもらえても、その後はスーパーアプリ側との交渉が待っている。
それに加えて少し専門的な話をすると、ミニアプリ側はそれぞれのスーパーアプリ側の仕様に合わせて開発しなければならないし、スーパーアプリがバージョンアップする度にそれに対応する必要があるんだ
そっか、そんなに簡単な話ではないんですね
そこでTISは、ミニアプリとスーパーアプリの出会いの場として「Widget配信プラットフォームサービス」というのを開発したんだ。ミニアプリ事業者がここにミニアプリを参画すればTISのプラットフォームを利用しているスーパーアプリ事業者に出会うことができるし、利用するために費用もかからない。スーパーアプリ事業者もこのサービスを利用することで、たくさんのミニアプリに出会うことができるんだ
お互いが必要としてるミニアプリとスーパーアプリを引き合わせてくれるんだぁ。まるでアプリの仲人さんみたいですね!
いやいや、ただの仲人さんじゃないんだよ。ミニアプリはこのプラットフォームを利用することで、ひとつのミニアプリの開発で複数のスーパーアプリに接続できちゃう。これはTISだけの技術で、特許も取得してるよ!これにより複数のスーパーアプリのユーザーに自分たちのサービスをミニアプリとして、広く早く届けられるんだよ
さらにスーパーアプリの仕様への影響を気にせずにミニアプリをアップデートできるし、スーパーアプリ側が提供する決済機能や顧客情報を利用させてもらうことで、ユーザーにスムーズなサービスを届けられる。ミニアプリの開発会社にとって、メリットはとても大きいんだ
ミニアプリ、もっと流行りそうですね
近年はスーパーアプリ化を表明する事業者が増えているので、今後も優れたミニアプリが求められるのは間違いないだろうね
例えばスーパーアプリ内のミニアプリからネットショッピングでお買い物をするときにスーパーアプリの会員情報を使えるから、面倒な会員登録なしで買い物ができるんだ。2回目の買い物でもログインなしで使えるからIDやパスワードを忘れてしまうといったこともない。支払いもスーパーアプリの決済情報をそのまま使えるから、新たにカード情報の登録などをしなくても済むんだ。…こんな風にいろんなサービスがスムーズに使えたら便利だよね。他にも、少額から始められる簡単な投資や保険のような金融サービスや、フードデリバリーや飲食店の予約などいろんなサービスのミニアプリができるんじゃないかな。ユーザーにとって、手軽で便利なサービスが広がる未来が待っているんだよ
そうですね。ってあれ? 博士、駅前の路上ライブ聴いてるじゃん!
お客がいないのはもったいないくらいのいい歌だったぞ
聴いてもらいたいならYou○ubeとかTik○okとかを使えばいいのにね
いい動画がいっぱいアップされれば動画サイトも盛り上がる。動画サイトが盛り上がればたくさんの人が見るから、あの曲もみんなに聴いてもらえる、か。動画配信サイトもスーパーアプリに似てるな
あ、博士一応ユーチューバーなんだから、あのミュージシャンを紹介してあげればいいんだよ
そうか、彼というミニアプリを、私というスーパーアプリが紹介するのか…
でも博士は「決済」の機能しかないから、スーパーアプリって感じじゃないね
ほっとけ(笑)!
登場人物紹介
与那嶺 淳(あだ名:決済博士)
大学では長年にわたり商学部の教授を務め、
昨今話題のDX技術や新しい決済の仕組みをずいぶん早くから講義の中で解説しており
学生には”決済博士”として慕われていたが昨年退職。
悠々自適な生活を送りつつも隣に住むキャッシーを気にかけている。
木山 祥子 (あだ名:キャッシー )
サークルやバイトに毎日忙しい元気印の大学生。
レジのアルバイトでいろいろな支払い方法があることを知り、
最近お金や決済に興味を持ち始めた。
岩崎 貴司
スーパーアプリ・ミニアプリのプロフェッショナル。
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