コラム Column

スーパーアプリによるWEBビジネスチャンス拡大手法を徹底解説
~ユーザーとの接点を最大化するDX、ミニアプリ戦略とは?~

たくさんのサービスがスマホに

多種多様なサービスを統合し、1アプリでカバーする『スーパーアプリ』。一つのID認証で複数のサービス(ミニアプリ)が利用でき、決済までできる簡便さがユーザーの支持を得て、アジア圏を中心に大いに盛り上がりを見せています。最も先行している中国では『Alipay(アリババグループ)』、『WeChat(テンセント)』といったスーパーアプリがヒットして定着しています。また、シンガポールでは『Grab』、インドネシアでは『Go-Jek』が拡大しています。

この波は日本にも押し寄せており、多くの企業がスーパーアプリ構想を発表したり、参入を表明し、急速な伸びが期待される“黎明期”に入っています。チャンス拡大期ともいえる今、スーパーアプリの特徴や企業がスーパーアプリ市場へミニアプリとして参画するメリットについてご紹介します。

●なぜ、「ミニアプリ」戦略が重要になってきているのか?

スマホを持つ女性

今、爆発的に伸びている「スーパーアプリ」

躍進を続けているスーパーアプリ。日本では、コミュニケーションアプリ『LINE』が2019年6月に「LINE Mini app」構想を発表しています。LINEは自社アプリだけでなく『乗換案内(ジョルダン)』等、他社のミニアプリをリリースし注目を集めました。キャッシュレス決済サービス『PayPay』も2019年11月からミニアプリの提供をタクシー配車サービス『DiDi』などを手始めにスタート。飲食・レストランや資産運用・投資、各種ユーティリティなどのサービスを展開する企業が続々とミニアプリ市場に参画し、スーパーアプリ経済圏が形成され、利便性の高さから話題となりました。
この動きが意味しているのは、企業がビジネス展開をしたり、新規ユーザユーザーを獲得したりする場が従来のWEBサイトやネイティブアプリだけではなく、スーパーアプリ・ミニアプリへと広がりを見せているということです。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大によって「おうち時間」が増え、スマホ使用時間も伸長。今や、WEBサイトよりもスマホアプリからの導線の方がユーザーを取り込みやすい状況になっています。
そこで、上記のように注目を集めているのがスーパーアプリです。スーパーアプリとは、多種多様なサービスを内包し、一つのID認証ですべてが利用でき、決済までできる便利なアプリのことです。ユーザーは何度も個別にアプリを立ち上げたり、設定したりする必要がなく、スムーズで便利なUX(ユーザー体験)を得ることができます。
事実、中国のスーパーアプリ『WeChat』では、ミニアプリの導入によりユーザーの滞在時間が大幅に伸びたことがわかっています。

1人平均のWeChat利用時間グラフ

参照元:QuestMobile http://tamakino.hatenablog.com/entry/2020/02/03/080000

「ミニアプリ」がビジネスチャンスを拡大する

日本でも、次々に企業の参画がはじまっているミニアプリとは、スーパーアプリ上で“新たな機能”の一つとして提供される、WebViewベースで動作する軽量なアプリケーションのことです。

スーパーアプリの構成

スーパーアプリの構成(例)

ユーザーはスーパーアプリを所有していれば、ミニアプリを使って、個人情報や決済情報を新たに登録することなく、または登録を簡易化し、シームレスに利便性の高いサービスをいくつも利用できます。企業には、ユーザーにこれまでない価値や情報、UXを提供できるメリットがあります。つまり、ユーザーとミニアプリ提供企業、スーパーアプリとで「Win-Win-Win」となる関係を築くことができるのです。