オンライン決済 (EC決済の種類と特徴)‐決済博士の気になるコラム-第8回

30秒遅刻だぞ、木山君

ウォッホン。それでは皆さんに自己紹介させていただこう。今回、経済学の特別講師を務めることになった与那嶺です。昨年まで都内の大学で講師をしていた専攻は主に決済についてだ。近年はキャッシュレス化が進むと同時に、その決済方法も複雑化している。経済学の一端として、諸君にはこのあたりの知見を少しでも深めてもらえればと思っている

木山君、聞こえてるぞ

では、授業を始めようか

なるべく皆さんに身近な話題から始めようと思うが、まず｢決済｣と聞いて、どんな場面を思い浮かべるかな?

それもある!ただ、今回は実際の店舗での支払いではなく、こちらの話にしようと思う

今回はネットショップなどで利用されるインターネットを利用した決済手段、オンライン決済についての話だ

大学生ならPCやスマートフォンを使い、ネットで買い物をしたことがある人も多いと思うが、まずはオンライン決済の種類について説明しよう。そこで質問だ。君たちは何種類くらいあると思うかね?

ふむ。では1つずつ紹介しよう。まずはオンライン決済の定番とも言えるクレジットカード。｢後払い｣の代表的な決済手段じゃな。高校生でなければ18歳から持てるカードもあるから、この教室の中にも使ったことのある人はいるんじゃないか?

次に電子マネー決済。大学生なら交通系ICカードは使っているだろう。こうした現金をあらかじめチャージして利用するカードは｢プリペイドカード｣と呼ばれている

3つ目は、キャリア決済。今はスマートフォンの通信料金を毎月支払っている人が多いと思うが、ネットでの買い物の代金を通信料金と一緒に支まとめて払う方法がある。これは比較的新しい決済手段だ。キャリア決済が可能なサイトなら、キャリアのIDとパスワードを入力するだけで決済を完了できる

また、ID決済という手段もある。大手サービスのユーザーIDとパスワードのみで支払いができる。登録されたクレジットカードなどに紐づいていて、そこから支払われるといった仕組みになっている

これはキャリア決済とあわせて｢新オンライン決済サービス｣と言われている

あとは身近なところで、コンビニ決済と銀行決済がある
Bank Payというのも聞いた事がある人もしれないが、これは金融機関口座から支払い代金を即時に引き落とされるQRコード決済サービスの事なので混乱しないように。今後別の機会でBank Payについてもお話しよう。

ちょっと、話がそれたが…。コンビニ決済には、受付番号をコンビニに持参して支払う｢前払い｣と、商品到着後に払込票をコンビニに持参して支払う｢後払い｣の2種類がある。銀行決済なら、PCやスマートフォンなどでインターネットバンキングを利用したり、ATMに支払い番号などを入力して支払うこともできるぞ

さて、そろそろ眠くなってくる頃だと思うので、ブレイクタイムとしよう。ここまでで質問のある人はいるかな?

おっ、木山君、積極的だな

うっ、それはだな…

ウォッホン。さぁ、休憩のあとはオンライン決済をさらに深掘りしていくぞ!