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【飲食店向け】メルペイの導入方法や費用について解説!

メルペイはメルカリユーザーの集客に効果的なQRコード決済サービスです。ドコモのd払いとも連携しているため、dポイントクラブ会員の来店も期待できます。本記事は飲食店の経営者や店長などに向けて、メルペイの特徴や決済方法、諸費用、導入メリット、導入までの流れを解説します。メルペイの導入を検討する参考にしてください。

1 メルペイとは?

メルペイとは、人気フリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルペイが提供しているスマートフォン決済サービスです。QRコード決済方式を採用しており、顧客が飲食店の提示するQRコードを読み取るか、事業者が飲食店のスマートフォンのQRコードを読み取ることで決済を行えます。メルペイのユーザーは銀行口座やATMからチャージするか、メルカリの売上金やポイントを使うことで、加盟店舗での支払いが可能です。また、メルペイは株式会社NTTドコモが提供する「d払い」と連携しており、dポイントクラブの会員共通のQRコードで決済できます。2020年時点でのメルペイの加盟店数は、メルペイ加盟店170万ヶ所、d払い加盟店136万ヶ所、合計206万ヶ所に達します。一例を挙げれば、セブンイレブン、モスバーガー、無印良品、紀伊國屋といった国内の大手店舗を幅広くカバーしています。
では、メルペイのシェアはどのような状況なのでしょうか。2024年3月にMMD研究所が、18~69歳の男女2万5,000人に対して、現在利用しているQRコード決済について、複数回答可で聞いたところ、7.6%の方がメルペイを利用していると答えました。メルペイはPayPay(49.5%)や楽天ペイ(25.9%)、au Pay(16.2%)などと比べるとシェアが低いものの、d払い(21.2%)を合わせれば、PayPayに次ぐ第2位となります。
その他のQRコード決済については以下の記事をご覧ください。

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1-1 メルペイでの決済方法

メルペイでは、店舗側が顧客のQRコードを読み取る「ストアスキャン方式」と、店舗側がQRコードを提示して顧客に読み取ってもらう「ユーザースキャン方式」のどちらかを選べます。

1-1-1 店舗側がQRを読み取る方法

「ストアスキャン方式」では、顧客がスマートフォンに表示したQRコードを店舗側がスキャンします。
流れは以下の通りです。

  1. 店舗は加盟店向けの専用アプリを使って決済金額を入力
  2. 客にメルカリアプリを使ってQRコードを提示
  3. 店舗がQRコードをスキャンし、決済完了

ストアスキャン方式は顧客の操作負担が少なく、スムーズに決済しやすい点がメリットです。

1-1-2 店舗側がQRを見せる方法

メルペイでは、店舗がQRコードを表示し、顧客が自身のスマートフォンで読み取る「ユーザースキャン方式」決済も利用できます。決済の流れは以下の通りです。

  1. 顧客がメルカリアプリを使い、店舗が提示したQRコードを読み取る
  2. 顧客が金額を入力
  3. 店舗側は加盟店向けの専用アプリで金額を確認して決済を完了

店舗はスタンドやシールなどを活用してQRコードを提示します。ユーザースキャン方式は、顧客に自己完結的に決済してもらうことで業務を効率化に役立つためおすすめの方式です。

2 メルペイ導入にかかる費用

メルペイの導入にかかる各種費用は、メルペイと直接契約をする場合、以下の通りです

初期費用 無料
決済手数料 2.6%
振込手数料(メルペイ→自社口座) 1回200円
※1万円以上で無料

このように、飲食店がメルペイを導入するためにかかるコストは、実質的に決済手数料のみです。各種の手数料について詳しくみていきましょう。

2-1 初期費用

メルペイを導入する際、初期費用や固定費はかかりません。加盟店向けの専用アプリも無料でダウンロードして利用できます。必要な機材は、スマートフォンやタブレットのみです。各テーブルにタブレットを設置する場合や、複数の会計レジがあるような場合には、相応のコストが発生します。一方、「ユーザースキャン方式」では、店舗がQRコードを掲示し、顧客がそれを読み取る方式のため、スマートフォンかタブレットが1台あれば決済が可能です。
いずれの方法でも、メルペイ(メルカリ)に対して直接支払う初期費用や固定費はありません。このため、メルペイは、初期コストを抑えたい飲食店に向いているキャッシュレス決済手段といえます。

2-2 決済手数料

メルペイの決済手数料は、メルペイと直接契約をする場合、2.6%に設定されています(2024年10月時点)。この手数料は、他のQRコード決済サービスと比較しても優良な水準です。決済手数料は利益に直接影響を与えるだけに、飲食店にとってメリットが大きいといえます。
過去には、決済手数料が無料になるキャンペーンも実施されていましたが、2021年6月で終了しています。2024年10月時点では、手数料無料キャンペーンの実施はありません。しかし、今後もお得なキャンペーンが行われる可能性があるため、最新情報をチェックしておくと良いでしょう。

2-3 振込手数料

メルペイで決済された売上金の振込手数料は200円です。この手数料は金融機関や申請金額に関係なく、振り込みを行うたびに発生します。ただし、1万円以上の売上であれば、振込手数料は無料です。
自社口座への入金サイクルは、月末締めで翌月10日入金または15日締めで25日入金の2種類から選べます。自社の仕入れや給与の支払いなどのタイミングを鑑みて、資金繰りに応じた入金サイクルを選択しましょう。

3 メルペイ導入のメリット

飲食店がメルペイを導入するメリットを解説します。キャッシュレス決済の手段は多岐にわたるため、メルペイが自店舗の課題解決に適しているか検討することが重要です。

3-1 初期コストを抑えられる

先述の通り、メルペイの導入にあたっては初期費用は発生しません。また、決済用の専用端末は不要で、スマートフォンやタブレットなどがあれば、決済システムを構築可能です。
例えば、クレジットカード決済ではカードリーダーやPINパッドのような専用設備を購入またはレンタルする必要がありますが、メルペイなら既存の端末を流用できます。さらに、メルペイ導入によって、自動的にd払いに対応できる点もメリットです。

3-2 ランニングコストを抑えられる

メルペイのランニングコストは、他のQRコード決済と比べても引けを取りません。以下の表は飲食店でよく使われるQR決済サービスの手数料一覧です。

種類 決済手数料 振込手数料
メルペイ 2.6% 200円/回
※1万円以上無料
PayPay 1.6~1.98% PayPay銀行:無料
その他の銀行:145円/回
楽天Pay 2.95~3.24% 楽天銀行:無料
その他の銀行:300円/回
au PAY 2.6% 無料
STORES(旧・Coiney) 3.24%~ 無料

また、クレジットカードの決済手数料が3%程度であることと比較しても、メルペイの決済手数料は比較的安いです。

3-3 メルカリユーザーとdポイントクラブ会員を集客できる

メルペイの利用者は、2024年10月時点での公式データによれば、メルカリユーザー2,260万人です。また、メルペイと連携しているd払いが可能なdポイントクラブ会員9,481万人を含めると、さらに幅広い利用者へのアプローチが可能です。このため、膨大な数の顧客にリーチできる点がメルペイの魅力です。特に、女性客を呼び込みたい飲食店では、メルペイ導入のメリットは大きいです。メルカリでは、ファッション雑貨やキッズ用品の取引が多いため、20~30代女性のユーザーが多い傾向があります。これらのユーザーはメルカリでの売り上げ、ポイントを別の場所で利用したいと考えている場合が多く、メルペイ導入が効果的です。大手牛丼チェーンがメルペイを導入した際、女性客の増加が報告されています。

4 メルペイの導入方法

メルペイを導入する際の手続きは、以下の3ステップで進めます。

    1.Web申し込み

    メルペイの事業者向けサイトの「加盟店に申し込む(無料)」をクリックし、メルペイ/d払い加盟店申し込みフォームから事業者情報を入力して申し込みます。入力時間は5~10分程度で完了します。

    2.審査通過

    申し込み後、最短2営業日で審査結果がメールで届きます。審査に通過すると、「加盟店管理画面」で店舗運営に関する情報管理ができます。管理画面へのログインには、登録時のメールアドレスとパスワードが必要です。

    3.スターターキットの受け取り

    メルペイの使用開始に必要な、メルペイ加盟店であることを示すステッカーやQRコード、説明書が含まれたスターターキットが郵送されます。これらを利用して自店舗の決済環境を準備しましょう。

以上で、メルペイの導入手続きは完了です。
加えて、決済環境を構築するための、スマートフォンやタブレットなどの端末準備も必要です。また、他の決済方法もまとめて導入をしたい場合は、決済代行会社など複数のキャッシュレス手段を一括で導入できる事業者に相談すると良いでしょう。複数の決済手段を一括で管理できるシステムの提供や、セキュリティ対策の強化などを依頼できます。

5 まとめ

メルペイはコストパフォーマンスに優れたQRコード決済であり、ドコモのd払いとも連携しているため、dポイントクラブ会員にもアプローチできる点も魅力です。
TISの「加盟店向けQR決済ゲートウェイサービス」では、メルペイを含めた国内外のQRコード決済を迅速かつ低コストで導入できます。売り上げデータの一元管理や運用コストといったQRコード決済の導入における様々な課題に対して、最適な解決策を提案します。ぜひ、お気軽にご相談ください。


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